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バロック様式

バロック様式の始まり

17世紀のヨーロッパは、政治的にも文化的にも活気に満ち溢れていた時代でした。そのような中、マリティン・ルーテルの宗教改革を契機に、西欧に栄えた新教に対抗して、ローマ法王庁はカソリック教会の拡大と再統一を図る為に、反宗教改革を断行しました。カソリック教会と列国の専制君主の宮廷を中心に栄えた造形芸術の様式をバロックと呼びます。

【バロック様式について】

バロックの様式の発生地域はローマで、イタリアでは16世紀後期のミケランジェロの建築や彫刻において既にバロックの傾向が認められたが、最盛期に達したのは17世紀後期になります。ローマのバチカン市に造営された聖ピエトロ大聖堂はカソリック教会の権威を示すと共に、バロック様式の象徴でもありました。

【バロック様式の建築】

古典様式の法則やシンメトリーといった厳格な構成をもつルネサンスの建築に比べて、バロックの建築は構成が自由で、力強い躍動感を表しています。

教会や宮殿の建築においては、特に支配階級の強大な権力を表現する為に建物の規模は拡大していき、その内部空間は巨大となっていきました。また、空間の奥行きを表すために遠近法の手法が採用され、さらに、彫刻や絵画を壁面の装飾に豊富に採用されるなどバロックの建築の装飾的効果は一層高められてようになりました。

聖ピエトロ寺院

1506〜1663年バロック様式の出発点であり、天蓋付き祭壇広場の列柱の構造、明暗の効果なあどの取り扱い方に特徴がある。

ベルサイユ宮殿(フランス)

1679〜1684年ルイ14世が建造、設計はアルドアン・マンサール

聖ピエトロ寺院
                          ※写真は聖ピエトロ寺院

【バロック様式の装飾】

イタリア

17世紀に建てられたパラッツォの室内の装飾は躍動感のある華やかなもので大広間と寝室が格式を示す部屋として重視された。壁面は壁柱、軒蛇腹、フレスコ画、タペストリーなどで装飾され、天井も天井画や繰形を多く用いた。床は、モザイク張りであった。このような豪華な邸宅には、装飾的な家具が必要となりました。

フランス

ルイ13世 壁面を枠組み鏡板張りとして、これに彫刻を施したり、布張りをするようになり、大型の鏡を取り付けることも始める。ルイ14世 ベルサイユ宮殿の造営に際し、1662年宮廷画家シャルル・ル・ブランに統率させ、「礼拝堂」「戦争の間」「平和の間」などを手掛け、「鏡の間」の円形天井では彫刻と絵画を混用した構成手法を使っている。
ルイ14世の宮廷家具師のアンドレ=シャルル=ブールは黒檀に精巧な象眼を施した衣装戸棚、机、時計台などを製作しましたが、これらはブール様式と呼ばれ、フランス家具の傑作と評価されています。

イギリス

17世紀前半のイギリスは、ジャコビアン様式といわれ、ジャコビアン様式の家具は、スパイラル状にねじり脚やらっきょう型のひき物に特徴がある。17世紀末、オランダ、バロックの影響を受けたウイリアム&メアリー様式が起こる。ウイリアム&メアリー様式の家具は、ウォールナット材を使い象嵌細工を施す技術が駆使されています。
ホワイトホール宮殿の室内は、精巧な繰形装飾の板張り壁面や漆喰天井、開口部にはフリーズ、破風などが採用され、古典的な意匠を示しています。